3年と3ヵ月働いた会社を辞めたハナシとお局さんのハナシ

 

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3年と3ヵ月働いた会社を辞めたハナシがしたかったのに、お局さんのハナシを2記事使って書いてしまった。それ位、お局さんの存在は私にとって、ある意味衝撃的だった。

 

高校生の時、関わる友達、先生、全員違う人間だけど話してみれば必ず一つは共感したり、納得出来る部分があった。私は密かに、これが高校生か!私もみんなも成長したから他人の話が聞けるようになったんだなあ、と感動した。

でも実際は、私よりも歳を重ねている筈のお局さんの事が私は一つも理解出来なかったし、お局さんも私の事を理解出来ていなかったと思う。現に、私はお局さんに「あなたは私に無いものばかり持ってる。そこが好きな所でもあるけど、何を考えているのか分からなくて腹が立つ」と言われた事がある。

その時「Bちゃんと私に対する態度が全然違うし、すごく壁を感じる」とも言われた。

私にしてみれば、同期のBちゃんと、かなり先輩であるお局さんに対して態度が違うのは当然だろ、と思うし、私が壁を作っていたとしても、お局さんみたくヤバい奴にはそうしないと危ないから仕方ない、と思ってしまう。

自分の行動を省みる前に、壁があるからどうにかしてくれ、だなんて他力本願もいいとこだし、こんな事を面と向かって相手に言うなんてやっぱり理解出来ない、と思った。

 

去年から海外生活をしているけど、日本人にもたくさん出会う。中には一度友達になっても、しばらくすると疎遠になってしまう人もいる。

この国で仲良くなった友達が、疎遠になってしまう人達について「人間って年齢じゃなくて、経験値だよね」と言っていた。

経験値と聞くと、オンラインゲーム好きな父の影響からかゲームの世界に置き換えてしまうんだけど。

お局さん含む友好関係を築けなかった人と私は経験値(レベル)が違いすぎて、パーティを組む事が出来なかった?………自分の事を棚に上げているみたいで少々恥ずかしいが、その友達が言ったのはこういう事で。

又は、プレイするロビーが違ったのか、もしかするとプレイしていたゲームがそもそも違ったのか。

 

でも、楽だからと自分と似ている人間とばかり話していても面白くない。

攻撃タイプばっかりのパーティは、そのうち全滅してしまう。クエスト成功に、回復タイプの存在は必要不可欠だ。

あと、仕事のお客さんが打ち合わせの時に「経験豊富なオジサンばっかりが集まってやった仕事より、若い女の子とか、おばちゃんとか、ごちゃ混ぜにしたチームでやった仕事の方が面白いのが出来て俺は好きなんだ」と話してくれた。

私達がまだ経験の浅い女の子だったから、気をつかって言ってくれたのかもしれないが、すごく納得出来たのでよく覚えている。

 

かなり脱線したけれど、結局、私が退職する最後の最後までお局さんとは分かり合えないままだった。

 

 

2年目になって仕事量は増えた。

新人がお局さんによって大量に辞めた事で一人に対する仕事量は3年目になっても変わらず、更に増えた。それでまた、その年に入った新人も少し辞めた。A先輩は退職して、Bちゃんもお局グループを抜けて私達はまた一緒に仕事をするようになった。

休日も関係なく働いて、毎日終電は当たり前だったし、会社で徹夜もした。どこの中小企業も似たような感じだと思うけど。

週に何度もみんなで焼肉を食べて、日付が変わってしまった時はカラオケに移動するか、近くのスパにお世話になった。

楽しかったけど、ヘロヘロだった。

残業代は申告制だったので、高卒の女の子にしてみればなかなかの額を貰っていたが、(基本給は安い) 後半は日々の飲食代にほとんど消えた。稀に休日があると大量に買い物してしまうのも良くなかった。

 

忙しくて、夢の中でも仕事をしていて、社員やお客さんとしか会わなくなって、自分の世界の狭さに怖くなった。

今は若くて体力があるから出来るけど、この先どうなる?体力の低下を自分のスキルで補ってまた仕事をこなしていけるようになったら、おばさんになるまでずっとここにいて、お局さんのようにグループのリーダーにでもなるんだろうか。

周りを見たら、幸せそうな先輩社員は一人もいなかった。

 

あ、辞めたい。初めて思った。

 

今自分が持ってる仕事とか、同僚がきっと大変になる事とか、頼りにしてくれるお客さんの事とか、お世話になった部長の事とか、色々考えはしたけど実際私がいなくなったところで倒産する訳でもあるまいし、それが組織で、私はちっぽけな一社員で。自惚れた事を考えるのはすぐ止めた。

 

辞めたら貯めたお金で海外旅行に行こう、と決めていた。新しい友達を作ったり、山に登って絶景を見たり、ダイビングをしたり、今、健康な時にやれる事を全部やろう、と思った。

 

しばらくしてから部長に話したら止められた。一年休職扱いにしてもいいから、また戻って来いと言ってくれた。もちろん断った。会社は好きだったけど、一年後の私がどこで働きたいかなんて、私にも分からなかったから。

 

本当はちょうど3年きっかりで辞めるはずだったが、仕事の区切りが着かず、結局6月いっぱいまで働いた。最後の日もBちゃんと終電まで働いた。 Bちゃんにとっても、最後の日だった。

 

こうして私とBちゃんは3年と3ヵ月働いた会社を退職して、9人いた同期は私達2人が辞めた事で、あと1人になった。

私達が退職してからも3人でご飯に行くが、毎回お局さんの話題は出た。グループに属してはいるものの、実質一人で仕事をこなして帰るそうだ。

部長からも時々電話がかかってきて、ご飯に行くと、またお局さんの話になる。「あいつは病気なんだ」「次、また問題を起こしたら、今度は辞めさせる」

 

仕事終わりに一緒に面白おかしく愚痴を言って、そして笑い飛ばしてくれる同僚もいない。全員敵!みたいなオーラを放ちながら、みんなに腫れ物の如く扱われて、一人で仕事をするお局さんの姿が浮かんだ。

単純に可哀想な人だな、と思った。

 

 

しばらくしてお局さんが退職したよ、と連絡がきた。

 

デザインカッターの件も社内の人には話さなかったし、(だいぶ後になってBちゃんには話した)もちろん部長も知らない。

私に壁があるってお局さんは言ったけど、分厚い壁を四方八方に作ってその中に閉じこもってるのはお局さんの方で。さらに壁と壁の隙間を自分でどんどん埋めてしまって、ドアも無ければ窓もないから誰もその中に入ろうともしないし、お局さんがその中にいる事すら知らない人もいて、自分でももう出られなくなっちゃったんだな、って思った。

 

私は中にお局さんがいる事が分かってたのに、面倒臭い、一緒にいてもお互いにとって良くない、私が何かする必要も義理も無い、って見て見ぬフリをした。みんなで焼肉を食べる時も、一度も誘わなかった。

 

当時はお局さんに対して、この先の人生において不幸になれとか、地獄に堕ちればいい、とまでは思わないけど、他の人の半分位の幸せで終わって欲しいな、って思っていた。

でも今は、普通に幸せになって欲しいし、この先、壁に穴をあけてくれる人がいたらいいね、って思う。

 

 

焼肉は最高だね!!

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