お局の乱〜第2シーズン〜

 

 

前回の続き。

私が会社を辞めた話をダラダラと書こうと思っていたのに、主役はお局さんです。でも私の3年と3ヵ月の記録にこの人を欠いては成り立たないので、この後もしばらくダラダラと続く。

 

 

私とBちゃんは同じグループになった事で、かなり仲良くなった。いま思えばそれはお局さんという一つの対象に一丸となって立ち向かった日々があったからかもしれない。

お局さんのやり方はA先輩の一件があってからも、全くと言っていい程変わらず、ある時は私がグループからハブかれたり、またある時はBちゃんがハブかれたり、そして2人共口をきいてもらえない期間があったりもした。3人グループなのに、2人をハブいてしまっては、もうグループですらない。

 「コロス」「シネ」等の、久しく聞いてこなかった汚い言葉をなかなかの大音量で連射するお局さんに、私は完全に引いていたし、少し哀れに思っていた。社内の全員が私達の状況を把握していたけれど、グループを解散させる事にはならなかった。みんな腫れ物の如く、お局さんを刺激しないように振る舞うばっかりだった。

ある日、私がハブかれていた時に、次の仕事の指示が欲しかった私は、わざと部長の真後ろでお局さんに話しかけた。そうすればさすがのお局さんも無視出来まいと思ったからだった。完全に私の悪ふざけである。

 

お局さんは私にデスボイスで「……後で言うから待ってろ」と言い、

 

 

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並の雰囲気ではない事に気づいた部長が「どうしたんだ、またイジメてるのか?」とお局さんに尋ねる件があった。

案の定、その後お局さんは「私に恥をかかせたいの!?」と怒り心頭だったが。

 

お局さんの行き過ぎた指導は、もはやイジメだと誰もが思っているのに、誰かが状況を変えてくれる訳でもなく、でも今、自分からグループを変えてくれと部長に泣き寝入りしては、今年の新人は根性が無いと思われてしまいそうで癪だった。イカレた先輩のせいで私がなめられるのはどうしても嫌だったし、あいにく私は何を言われようが、されようが、食欲は変わらず旺盛だったので毎日とっても元気だった。

 

ひと月の間に何度も良い波と悪い波が変わりばんこに来て、良い波が来る度に、仕事終わりに3人で食事に行こうと誘われ、悪い波が来る度、仕事をもらえるまで頭を下げなくてはならない、クッッッソ面倒臭かった。一年やり過ごせば、私は新入社員じゃなくなって、教育係制度も関係なくなる、日々の仕事とお局さんの機嫌を伺いながら次の春をひたすら待った。

 

そして遂に4月になって、次の新人が入社してきた。

 

お局グループには悪い波が来ていて、最初は私だけだったのに、巻き添えでBちゃんもハブかれるようになってしまい、その一連の件に嫌気がさした私はある日の仕事終わり、電車のホームでBちゃんに切り出した。「私な、グループ変えてもらおうと思ってる。明日お局さんにも言うから」それと「私が言ったら、必ずBちゃんはどうするか聞かれると思うから、その時の話の流れで言わされるんじゃなくて、今からどうするか考えといて。もし変わるなら一緒に変わればいいし、残るなら応援するけど大変だと思う」とも話した。

 

 

二人共、駅のホームで号泣だった。

 

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2、3本電車を見送ってから、「私は残る」とBちゃんが言った。

 

 

次の日、相変わらず無視され続けていたが、昼休みに席を立とうとしたお局に通せんぼしてグループを移動したい事を告げた。

 

するとお局は机のペン立てにあったデザインカッターをおもむろに手に取り、次の瞬間、自分の手首に刃をあてた。

 

 

 

 

NT デザインナイフ D?400P

NT デザインナイフ D?400P

 

 

 

エエエエエエエエエエエエッ!!慌ててお局の手首を掴んで「何してるんですか」って聞いたら、お局は泣きながら「グループ変わるなら私が死のうが何しようが関係ないでしょ」と言ってきた。

 

コイツヤバい…………。正直関係ないけど、自分の目の前で人が死ぬのはまっぴらごめんだし、大体デザインカッターだからパフォーマンスでしかないんだけど、「そんな事をして欲しい訳じゃないんで」と、とりあえず止める。

 

するとお局は、「じゃあグループ変わらないでくれる?」と涙ながらに訴えてきた。

 

ジャアグループカワラナイデクレル?

 

なにこれ。

もうドン引きもドン引き。

 

昼休みの間中、「変わります」「残って」「変わります」の押し問答。間でデザインカッター出てくるから、最初は止めてたけど後半は疲れたから諦めて見届けた。

 

昼休みが終わるか終わらないかの時に、お局さんが同じフロアの上司に私のグループ変更の旨を伝えて、私は次月からA先輩のいるグループに移る事になった。

そしてお局さんがBちゃんに、今後どうしたいか聞いて、Bちゃんは残る事を伝えてオシマイ。

翌日のグループ朝礼で、私はお局さんから「今まで好きだった分、これからは大嫌いになるから」と身の毛もよだつ、謎の宣言をされ、ドン引きしつつ、残り少ないお局グループでの日々を過ごしたのでした。 

 

 

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